牛が熱中症になったら?予防対策は?

牛が熱中症になった時の対策
うとう
うとう

ブログ管理人の「うとう」です! こまめにお水、飲んでますか?

ケイちゃん
ケイちゃん

あ、忙しくてお水飲むの忘れてた!

ハアハア、今日は暑いね、ハアハア、なんだか息が荒いかも。

うとう
うとう

えっ、お水飲んで!

暑い季節がくると、熱中症対策の飲料や食品がお店に出回り、テレビなどでも対策を呼びかけますよね。実は牛でも、人と同じように熱中症になることがあります。

」というのは、さまざまな病気やケガが原因で起こりますから、少しでも牛の様子がおかしいと思ったらすぐ獣医さんに相談してほしいです。

獣医さんに連絡したけど来るまで時間がある時や、牛は元気に歩き回っているけど、症状や対策を知っておきたいという人のために、ここでは

・牛の熱中症が疑われる症状
・熱中症になりやすい状況
・熱中症の牛に飼い主ができること

・予防としてできること

を解説します。

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1. 熱中症と疑われる症状や、なりやすい状況

1-1. 呼吸が荒い

呼吸が荒い、ハアハアしている、呼吸に合わせて体が動く

これらはヒトで言うと「肩で息をしている」状態です。呼吸を激しくすることで、空気の入れ替えを速くして、体が体温を下げようとしている状態です。同時に、心拍数も上がります。

1-2. 体温が高い

普段から牛にさわっている人は、牛の体にさわると熱いと気付く場合もあります。

体温計を持っていて体温をはかり慣れている方は、体温を確認してみましょう。(肛門に体温計を入れて、はかります。)

うとう
うとう

教科書的な、平均体温は成牛 38.0℃~39.0℃です。
子牛はこれより0.5℃ほど高いようです。

目安として39.0℃を超えていたら熱が出てきていると考えます。

病気の診断は、他の症状や牛が元気かどうか、普段と違いがあるかなど総合的に調べてみる必要がありますが、熱中症かどうかに関わらず、平熱より高い時は獣医さんに相談しましょう。とくに、 40℃を超えている場合はすぐに診てもらってください!

ただし、体温が高いだけでは、熱中症とは限りません

呼吸が荒い体温が高い
これらが同時に起きていていると、熱中症の可能性が高まります。もちろん、気温や飲水などの状況も確認してください。

1-3. 飲水不足

しばらく水を飲めていない状況は、以下のような場合が考えられます。

・給水機が壊れている
・水桶に水が入っていない
・水や水桶が汚れていて、牛が飲みたがらない
・水が直射日光で熱くなり、牛が飲みたがらない
・移動したなど、牛が慣れない場所にいて、飲めていない
・家畜セリ市場など、自由に水を飲めない場所にいる
・何らかの、他の体調不良により水が飲めていない

こういったことで飲む水の量が不足していることがあります。人と同じで、水が不足すると体は脱水状態となり、体温を下げにくくなってしまいます

牛は大量に水を飲みます。エネルギーを得るためと第一胃をよく働かせるために、牛は草を大量に食べることが必要なのですが、そのためには十分な水を飲まなければなりません。

1-4. 気温が高い、日が当たる

気温が高い日は、ヒトでも熱中症患者が増えやすくなります。

またたとえ同じ気温でも、長時間、直射日光に当たった場合や風通しの悪いところにいた場合、熱中症になる危険性が高まります。

哺乳類は、外気温に関わらず体温を一定に保つ機能が体に備わっていますが、万能というわけではありません。上記のような環境では高くなった体温を下げにくく、体の調節機能が追いつかなくなるのです。

2. 熱中症の牛にできることは?

牛が熱中症ではないかと疑われる場合、獣医さんに相談するのが良いですが、獣医さんがすぐに駆けつけられないこともあります。可能であれば獣医さんと電話で相談しつつ、苦しい状態を少し和らげるためにできることを書いておきます。

2-1. 水を飲ませる

牛にきれいな水をあげましょう。ムリに飲ませようとして肺に入ったりすると危険なので、 牛が自分で飲める分だけでいいです。意外と忘れがちですが、人が気づいてないだけで飲みたくても飲めない状況があった可能性もあります。

市販のスポーツドリンク、家畜用の経口補水液、水に砂糖と塩をまぜたもの、などをあげても良いです。

2-2. 体を水でぬらす

水でぬらすことで体温が下がるのは、
・水の冷たさで体温を下げる
・水が蒸発することで体温を下げる
(気化熱)
このふたつの理由があります。

汲んだ水を体にかけてあげるか、ホースを伸ばして水をかけます。可能であれば数十分間、水をかけ続けます。子牛であれば、何か水をためられる大きめの容器に、子牛と水を入れてプールのようにして水びたしにするのも良いです。

全身をしっかりぬらした状態で、軽くタオルなどで拭いてやるのも効果的です。これにより、牛の体表の水が蒸発しやすくなり、より多くの熱を奪ってくれるからです。ぬれた状態は、何もしないよりはいいのですが、水と牛の毛がピッタリと体に張り付き、やや熱が逃げにくい状態になるようで、冷たい水をかけ続けられない場合などは、軽く拭いて水の大きさを小さくし、蒸発をうながすのが良いようです。

2-3. 日陰に移動させる

牛を動かすことが可能であれば、直射日光のあたらない風通しの良いところへ連れていきましょう。成牛で座り込んでいる場合などは、無理をせず、可能であればタープやパラソルなど何でもいいので陰を作って、牛に日が当たらないようにしてあげましょう。

3. 熱中症を予防するには?

・飲み水や容器を清潔に保つ
・飲み水が熱くならないようにする
・鉱塩や岩塩を常設する

水が汚れていると、牛は水を飲みたがらないか、たっぷり飲まなくなってしまいます。水を入れた容器や給水器のカップは、どうしてもコケなどが生えてきたり、牛のエサが沈んだりして汚れます。

熱中症対策としてだけでなく、水の容器をキレイに保つだけで、飲水量が増え、その分餌を食べる量が増えて生産性向上にもつながります。

また夏などは特に、日光にあたって水が暑くなることがあります。これも、牛がたっぷり水を飲めなくなってしまうので気を付けましょう。

鉱塩とは、家畜用の塩の塊です。(こんなのです。)レンガ色や白色などのブロック状の塊で、エサ箱や牛舎に設置して、いつでも牛が舐められるようにしておきます。鉱塩や岩塩を与えることで、飲水量も増えることが期待できます。

草は肉よりもミネラルが少ないため、牛・羊・山羊など草を主食とする家畜はミネラルが不足しがちです。この鉱塩を置いておくと、好きな時に舐めることができますし、美味しいのかけっこうな勢いで減っていきます。

鉱塩は農協(JA)の販売店など、畜産・農業関係のものを扱っているところで買うことができます。 飼料会社や製薬会社が作っていますが、個人だと買うのが難しいためお近くの飼料屋さんなどに聞いてみましょう。各種インターネット通販のサイトでは家畜用の岩塩なら扱っているのを見かけます。

うとう
うとう

熱中症対策だけではないですが、牛にお味噌汁をあげる人もいます。塩分水分だけでなく、大豆のカルシウムもとれる。牛がとても美味しそうにごっきゅごっきゅ飲むのが見てて気持ち良いです。

温度、日光

・扇風機を使う
・風通しをよくする
・直射日光を避ける

風の通り道ができるように、牛舎の構造・窓・出入り口などを考えます。

構造を変えるのが難しい、思ったように風が入らない、と言う場合には扇風機を常設しましょう。業務用の巨大なものから、ヒト用の家庭用扇風機まで、何でもいいですが室内全部の牛に風が行きわたるようにします。数を多く置いたり、首ふり機能を使うなど工夫しましょう。

放牧場や、牛舎でも窓の近くなど直射日光が当たる場所には、日陰を作りましょう。

家畜にとっての適温は10~20℃ぐらいです。25℃を超えると食欲も落ちてしまいます。牛はあるていどの寒さには強く、暑さには弱いので、日本国内だと北海道などのような涼しい地域のほうが牛の体には負担が少ないようです。

うとう
うとう

北海道の冬に風が吹き込む牛舎や、雪が降る中で、平気な顔で反芻しているホルスタインたちを見て、うらやましくなる時がありました。子牛はしっかり保温が必要ですけど!

牛にとっては北海道の夏でも辛そうな時があります

・普段から牛をよく観察する

ふだんから牛を毎日観察することは、牛を飼う上でとても大事です。朝晩の数十分でもいいので、 毎日見ることを意識すると 、健康な状態の牛に見慣れることができ、何か異常がある時に「違和感」として気付きやすくなります。また、異常を早く発見できます。

気温が高くなると予想される日は、熱中症のことを意識して牛のようすを見てみましょう。

3. まとめ

熱中症を疑う症状

・呼吸が荒い、ハアハアしている、呼吸に合わせて体が動く
・体温が高い、体をさわると熱い

熱中症になりやすい状況

・水を飲めていない
・気温や湿度が高い、直射日光が当たっている

熱中症の時できること

・水を飲ませる
・体を水でぬらす
・日陰に移動させる

熱中症の予防

・飲み水や容器を清潔に保つ
・飲み水が熱くならないようにする
・鉱塩や岩塩を常設する
・扇風機を設置する
・風通しをよくする
・直射日光を避ける
・普段から牛をよく観察する(短時間でもいいから毎日)

牛はヒトよりも体が大きいため、いったん上がった体温がヒトよりも下がりにくいです。体温がさがりにくい体というのは、生きるうえではエネルギーを無駄遣いしないので生物として有利な条件なのですが、家畜として限られた環境で生きている牛にとっては、体調不良につながることもあります。

ケイちゃん
ケイちゃん

この記事は参考までに、心配なことは実際に獣医さんに相談してね!

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