動物からうつる病気って何があるの?

動物からうつる病気? 獣医
うとう
うとう

ブログ管理人の うとう です!
動物から人にうつる病気(感染症)には、どんなものがあるか知ってる?

ケイちゃん
ケイ
ちゃん

うーん、すぐには思い浮かばないけど…自分にはあんまり関係ない気がするけど?

うとう
うとう

そんなことないよー!身近な病気もあるし、いま日本で起こっていない感染症でも急に自分の身に降りかかる可能性はいつでもあるんだよ。

現代の人は、すごい速さで地球上の広い範囲を行き来しているし、思っている以上に様々な動物と触れる機会があるからね。

このページでは、「人獣共通感染症」、動物からうつる病気についてどんなものがあるのか紹介します。

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1. 人獣共通感染症ってなに?

うとう
うとう

脊椎動物の間で自然にうつる感染症のことです。

脊椎動物とは、生物のうち「哺乳類・鳥類・爬虫類・両生類・魚類」のことを言います。

人獣共通感染症は人と人以外の脊椎動物の間で自然にうつる病気のことです。人⇔動物、人⇔人、動物⇔動物というようにさまざまな種類の動物間で感染が起こります。

人と動物の共通感染症(zoonosis、ズーノーシス)とも言いますし、昔は人畜共通感染症と言うこともありました。

病原巣となる動物の種類もさまざま、病原体に対する症状も感受性も動物の種類によって異なります。とある動物では軽い症状なのに、人にうつると重症で致死率が高いというような感染症もあります(その逆もあります)。

そもそも「感染症」って何?という方はこちらもどうぞ↓

2. 愛玩動物・伴侶動物からうつる病気

犬・猫・小鳥など、愛玩あいがん動物(ペット)や伴侶はんりょ動物(コンパニオンアニマル)といった人と同じ空間で生活している動物からうつる病気です。

ひっかき傷から感染するもの
・猫ひっかき病
・パスツレラ症

糞尿を吸入し・経口感染するもの
・オウム病
・レプトスピラ症
・Q熱
・トキソプラズマ症

咬まれた傷から感染するもの
・狂犬病(2019年現在日本は清浄国)

ケイちゃん
ケイ
ちゃん

糞尿を吸入…うんちやおしっこを吸い込むってこと???そんなことあるの?

うとう
うとう

病原体が含まれている糞尿が乾燥してホコリのように舞い上がったり、ホコリに付着していてそれを吸い込む場合もあるよね。
あとは、触っているつもりがなくても手などに付けば、それが口に入ることは十分にあり得るよ。

ちなみに…
愛玩動物とは、人が可愛がったり姿や声を楽しんだりする目的で飼われている動物です。現代では一緒に暮らすことで、人と動物とが互いに精神的な支えになっている面もあります。そのように家族の1人、社会の一員として位置づけられるようになっているという意味で、伴侶動物という言葉が使われてるようになってきました。

3. 家畜から人に感染する病気

家畜の病気を予防する技術や予防する意識が進むにしたがって、家畜の病気の発生が減少するとともに家畜から人へうつる数も減少してきています。また、病気が発生した場合も、原因を調べたり発生源をたどりやすく、あるいていど対策することができます。

家畜や家畜の糞尿との接触、家畜から生産された畜産物(肉、乳、卵、加工品など)を食べること等によって感染します。

人にうつると危険性が高いもの
・狂犬病(2019年現在日本は清浄国)
・炭疽
・ブルセラ病
・結核
・鼻疽

人にうつった場合の危険度はやや低いもの
・破傷風
・サルモネラ症
・リステリア症
・レプトスピラ症
・大腸菌症
・トキソプラズマ症
・クリプトスポリジウム症

※危険性が低いとは言え、感染力や致死率が高い非常に危険なレベルの感染症と比較すると低いというだけで、問題がないわけでは無いです。免疫機能が低下している時や年齢(乳幼児、高齢者)によって重症となることもあり、また毒性の強い変異体があらわれる場合や条件によって大流行をひきおこすこともあります。

4. 野生動物から人に感染する病気

感染巣が何か(生物・環境)、何を経由して運ばれてくるか、それらをたどって突き止めることが非常に難しいです。不明な場合もあったり複雑になってくることもあり、野生動物を介した感染症を防ぐことは困難です。

日本でも見られるもの
・腎症候性出血熱(げっ歯類などから)
・ライム病(げっ歯類からダニを介して)
・Q熱(各種野生動物から)
・バベシア病(げっ歯類からダニを介して)
・E型肝炎(シカ肉、イノシシ肉の生食によって)

世界で重要視されている、急性で致死率の高いもの
・エボラ出血熱
・ハンタウイルス肺症候群
・ニパウイルス感染症
・ウエストナイル熱

海外で発生しているもの
・ラッサ熱
・マールブルグ熱
・ペスト
・野兎病
・エルシニア症
・高病原性鳥インフルエンザ
などがあります。

うとう
うとう

世界中の多くの人が、多くの人と交流するほど、また各地の自然環境の隅々まで足を運ぶほど、人獣共通感染症が発生する可能性が高くなります。未知の感染症が発見されたり広がる場合もあります。

 

ケイちゃん
ケイ
ちゃん

多くの国の人が交流する場所や、海外へ行く時などは特に、自分が感染症になる可能性や、病気の運び屋になってしまう可能性があることを意識して、事前の予防身の回りの衛生に気を付けないといけないね。

参考文献

鹿江雅光・ほか編(1998)『最新家畜微生物学』朝倉書店.
小沼操・ほか編(2006)『動物の感染症<第二版>』近代出版.
新獣医学辞典編集委員会編(2008)『新獣医学辞典』緑書房.

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